シニア夫婦が語る!中古ハイエースで東北車中泊3024km|10日間旅で学んだ10の課題と解決法

くるま旅

わたしたちは中古のハイエースキャンピングカーで旅をしていますが、最近は軽バンやミニバン、乗用車を使って車中泊を楽しむ方も増えています。大きな装備がなくても、工夫次第で快適に過ごせるのが車中泊の魅力。今回ご紹介する課題と解決法は、どんなクルマ旅にも共通するヒントになると思います。それでは、東北を10泊・3,024km旅して学んだ “10の課題と解決法” をお届けします。

【1】ゴミの処理

10日間・3,000kmを超える長旅で一番悩まされるのが“ゴミの処理”。包装ゴミ、生ゴミ、ペットボトルや缶…。増える一方なんですよね。

わたしたちが決めているルールは、“ゴミをできるだけ車内に持ち込まないこと”。

旅の途中で出たゴミは、あくまで“旅ゴミ”。家庭ゴミとは分けて考えて、設置されたゴミ箱があるときだけ捨てさせてもらいます。

《あっという間に袋がいっぱいになりますね》《持ち帰るのは現実的に難しいと思います》《ゴミ箱のある道の駅は、本当にありがたいです》

でも、たまにゴミ箱が山積みになっている場所もあって…。そんなときは、気持ち的に捨てられないんです。『これは放置されたらゴミ箱自体がなくなるな』と、現場で考えさせられました。今回の東北旅では、道の駅に余裕あるゴミ箱が多くて本当に助かりました。

高分子

ちなみに、残り汁は高分子ポリマーで固めて普通ゴミに。こういう小さな工夫が、快適な旅につながるんです。

【2】給排水タンク

キャンピングカーの命ともいえる給水。水道水は3日、湧き水なら2日が限界。10泊なら少なくとも2回は汲み直しが必要です。でも道の駅中心の旅だと、給排水設備がないのが当たり前。今回はタンクを一度も使わずに済ませました。少量なら、ペットボトルを“給水用と排水用”に分けて代用できるんです。

ペットボトル給排水

排水するときは100均のジョウロが大活躍。こういうアナログな工夫が、長旅では意外と役立ちますよ。もちろん、軽バンなどにも応用できるアイデアです。

【3】食器洗い

アルコール除菌

家庭と違って、車中泊では“食器をどう洗うか”が課題です。わが家流は、まずティッシュで汚れを拭き取り、アルコールスプレーで除菌。最後に乾拭きで完了。水をほとんど使わない代わりに、ティッシュの量は増えます。でも隙間に押し込めるから意外と邪魔にならないんですよ。

もちろんRVパークなど設備のある場所では、しっかり水洗いもします。『どこで何を削るか』を決めておくと、ストレスなく続けられますね。ちなみに、食器はイケアのプラ容器を使っています。軽くて収納性もいいですよ。」

【4】暑さ対策

ここ3年の夏は、もはや“異常気象”。東北だから涼しい、なんてことはありません。昼間の30℃超えは当たり前。わたしたちの心得はシンプル。

👉 日中の30℃超えは“車内にこもらない”。👉 夜は熱帯夜なら“そこでは泊まらない”。

標高のある場所や風通しの良い場所を選ぶのがコツです。今回も泊地候補をいくつかリストアップして、当日の気温や風で選びました。

装備面では、ベンチレーターと小型扇風機が生命線。すべての窓を網戸にして、冷たい外気を取り込む仕組みを作れば、夜はぐっすり。

ポータブルクーラーはお守り代わりですが、今回は出番なしでした。

《東北も30℃超えは当たり前》
《昼は車内にこもらない/夜は熱帯夜ならそこでは泊まらない》
《ベンチレーター&小型扇風機が生命線》

【5】クリーニング・買い出し

汗をかく夏旅の必須タスクが洗濯。今回はコインランドリーを2回利用しました。

スーパー併設のランドリーを選べば、洗濯の間に買い出しや食事もできて一石二鳥。費用は1回1,000円ほど。服の枚数は少なめにして、3日に1回洗濯する前提で準備しておくと身軽に旅ができます。ただし、念の為余分に2日分持っていけばなお安心ですね。」

【6】夏場の入浴

夏は“毎日の入浴”が旅の質を大きく左右します。汗を流さないと眠れないんですよね。今回は酸ヶ湯温泉や乳頭温泉など、有名どころにも入りました。入浴料はちょっと高め。でも、この贅沢は削れません。

ウェットシート

どうしても入浴できない日は、大判の濡れティッシュで全身を拭き取れば、不快感はだいぶ軽減されます。これは、10日前後の縦走登山で実践済みです。」

【7】ガソリン給油・高速代

長旅で一番お金がかかるのが“ガソリンと高速”。コストの半分近くを占めます。だからこそ、丁寧な運転で燃費を意識したり、下道を組み合わせたりする工夫が必要です。

今回の往復は高速を使いましたが、完全リタイア後は“時間をかけて全て下道”というのも夢ですね。」

【8】旅の費用

わが家の旅費ルールは“交通費を除いて1日1万円以内”。実際は7~8千円に収まることが多いです。今回は平均8,500円。少し高めでしたが、その理由は…やっぱり地酒と温泉と外食(笑)。でもそれが旅の醍醐味ですよね。」

【9】非常食の準備

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観光に時間を取られて買い物ができない日や、田舎でお店が見つからないとき。そんな時に頼りになるのが非常食です。カップ麺やレトルトをいくつか積んでおくだけで、心の余裕がまったく違います。今回は出番はほとんどありませんでしたが、安心感があるんですよね。」

【10】ルーティーン・決まりごと

旅をスムーズにするのは、わが家の“お決まりルーティーン”。朝はフレンチトーストとコーヒー、昼は外食、夜は地元スーパーの食材で車中飯。観光の後は、買い出し → 温泉 → 夕食の流れで一日が完結します。シンプルですが、このリズムがあるから10泊の旅でも疲れないんです。」

まとめ

今回は、わが家のハイエース旅を例にお話ししましたが、車中泊はどんなクルマでも楽しめます。車の大きさや装備に応じて工夫を重ねれば、軽バンでも、ミニバンでも、乗用車でも、“自分らしい旅のスタイル” が作れるんです。

大切なのは、無理をせず、自分のペースで快適に過ごすこと。車中泊の旅は、装備の豪華さよりも工夫の積み重ねがものを言います。これから車中泊を始めたい方や、もっと快適にしたい方の参考になれば嬉しいです。それではまた次回の旅でお会いしましょう。」

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