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前々回は、車中泊に求められる3つの機能「寝る」「食べる」「くつろぐ」のうち、最も重要な「寝る」ための「車中泊グッズ」をご紹介し、前回は、車中泊の醍醐味である「車中飯グッズ」をご紹介しました。最終回となる今回は第三弾として、車中泊でくつろぐための「車中泊快適化グッズ16選」をご紹介します。
まず、夏の暑さ対策、冬の寒さ対策について、ご紹介します。
【卓上扇風機、網戸、送風機】
〇夏場の暑さ対策。車載エアコンを設置することは除外して話を進めます。
まずは、夏場に車中泊はおすすめしません。どうしてもする場合には、気温が低くなる標高が高い高所をお勧めします。

日陰や気温がそれほど高くない場合には、窓を網戸にして、通風を確保することが重要です。そのために、専用の網戸、扇風機、換気をよくするための送風機が必要です。
夜間にドアを大きく開放することは防犯上望ましくないので、窓を少し開放しながらドアをロックできるツールも必要になります。

キャンピングカーの場合は、網戸とベンチレーターを組み合わせて、車内の通風を確保することができます。

〇通風が確保しにくい場合や通風を補助するために、直接に肌に風を当てて皮膚蒸発を促す卓上扇風機が有効です。

私は、以前のキャンピングカーでは狭い空間のため、小型の扇風機を使っていたのですが、現在のワイドハイルーフスーパーロングのハイエースは、室内空間が広いので、小型扇風機では風力不足だったので、一回り大きいものに買い換えました。一つは、クリップ式、もうひとつは床置き式です。どちらもコンパクトな首振り式のわりに、結構な風力があり、持続時間も長いので重宝しています。一人一台づつ使っています。後で説明すポータブル冷暖房WAVE2を使用するときには、車内循環のために、昔使っていた小型の扇風機も活用しています。
ワンコが居た頃、ワンコは毛で覆われていて蒸発冷却を感じないので、扇風機では効果がなく、室温自体を下げる必要があったので、大変苦労した記憶があります。
【こたつ、電気暖房器具、ガスストーブ、(湯たんぽ)】
〇冬場の寒さ対策。車載FFヒーターを設置することは除外して話を進めます。
まずは、夏場と同じく冬場に車中泊はおすすめしません。夏場と比べて冬場の方が、個人差はありますが我慢できる限度は少し高いように思います。どうしてもする場合には、寝具で体を保温することが基本となります。

起きている間に暖をとりたいときには、安全な電気ファンヒーターや電気こたつを導入することも有効です。寒さが我慢できないときには、一酸化炭素中毒に注意しながら、ガスストーブを導入することも考えられます。私の場合は、テーブルに毛布を掛けてこたつとして足元を温めるようにしています。

暖房器具として、CB缶タイプのガスストーブ風暖を利用しています。すぐに温まる優れものです。
小さい車の場合は、マイ暖がお勧めです。もちろん、適宜の換気と、一酸化炭素警報器を設置しています。寝るときは消します。
〇真剣に寒い時には、家から「湯たんぽ」を持っていきます。いろんな暖房器具を使うより、保温を基本に、これ一つあれば、足から体全体が温まってきます。
【ポータブル冷暖房】

〇2年前から、ポータブル冷暖房として、ECOFLOWのWAVE2を導入しています。冷房も暖房も能力には限界があり、真夏や真冬には能力不足は否めません。車載エアコンや車載FFヒーターには遠く及びません。ある程度の気温には機能するので、使用に当たっては注意が必要です。
最近、新型のWAVE3が発売されました。お手並み拝見といったところでしょうか。
【温湿計付き壁時計】


夏も冬も室温や湿度を知ることは、冷暖房器具を上手に使用するうえで大切なアイテムになります。キャンピングカーであれば、専用の温湿計よりも、誰からも視認性の良い壁時計に付加されているタイプが使いやすいと思います。軽や普通車であれば、小型のものがよいと思います。私が持っているものは、一日のログが取れるので、温度と湿度の変化がわかって便利ですよ。
【コンパクト除湿器】

冬の困難には「寒さ対策」と並んで、「結露対策」があります。私は、寒さに多少耐えながら換気しつつ結露を抑えることを基本にしていますが、ベスパ(妻)がいるとそうもいかず、また、一部の断熱が弱い箇所に結露が発生することがあるので、その箇所に、繰り返し使えるコンパクト除湿器を2本置いています。
【電動クリーナー、除菌スプレー】

車内泊を続けていると、床や座席などに、生活くずが結構たまってしまいます。食事を摂っているとなおさらですね。私は、ハンディな箒(ホウキ)と、充電式の電動クリーナーを使っています。

車内で生活を続けていると、汗や臭いやハウスダクトが気になるので、季節の変わり目や車内寝具の洗濯タイミングに合わせて、クリーナーで掃除した後、除菌スプレーを使って清潔に保っています。
【折り畳み調理台】

備え付けの調理台だけでは狭いので、DIYで調理台を増設しています。折り畳み式にしたので、収納には困りません。座って調理できるようにと、折り畳み式の椅子もDIYで作りました。既製品を探すのも楽しいですが、自分でオーダーメイドするのも楽しいうえに愛着も湧いてきます。
【バックドアストッパー】

バックドアストッパーは、ハイエースなどの1BOXカーには便利な製品です。どの角度でも止められるので、背後に人や車がいて空間が狭いときや、少しだけ開放して人目を避けながら換気できるので、重宝しています。摩擦で止めているので、長時間の使用には不安があります。
【100均ハンガー】

車中泊旅では、温泉や日帰り入浴が基本になります。濡れたタオルを干すのに困ることはありませんか。私の場合は、壁収納の下部に、100均のワイヤーハンガーを2本取り付けて、二人分のタオル干しとして使っています。通風が確保できていれば、結構乾きます。
軽や普通車では、吊り手に設置したバーに干したり、吊り手にハンガーを設置するなど工夫が必要ですね。細かい話ですが、結構考えが及ばない盲点でもあります。欲張って、いろんなものを干そうとすると、生乾きで臭いが車内に充満する恐れがあるので、ほどほどにしましょうね。
【折り畳み式物干し台】

道の駅など公衆で車中泊するときには、100均ハンガーの利用に限定されますが、キャンプ場などで野外で活動できる場所で車中泊キャンプするときには、天気のいい時を狙って、外干ししたいですよね。どこでも木と木の間にロープを張って干せるわけではないので、折り畳み式の物干し台を導入しています。何度か車内でも使いましたが、乾きにくいので野外専用にしています。キャンプ場のコインランドリーを使って洗濯をしたときに利用しています。
【釣りロッドハンガー】

みなさん、釣りはされますか。私は、お出かけしない土日、自宅でDIYしない土日などは、回数は少ないですが、たまに、アジングに行くことがあります。えさなしで、ルアーを使ってアジを釣ります。今のところ、ロッドは1本しか持っていかないので、車内の置き場は、タオル干しの横に、専用フックで簡単に吊りかけています。
旅行先の漁港などで寸暇を惜しんで釣るときに重宝します。
【ハンドルスピンナー】

大きなハーエースのハンドルさばきを楽にする運転補助装置。グリップを握るだけで簡単にハンドルを回せるので回転半径の大きいハイエースで効果は絶大です。
【ハンドルロック】

ハイエースは盗難被害に会いやすい車種であると言われているので、車を買ってからすぐに購入したものです。後で知ったことですが、エンジン停止してキーを抜いてからハンドルを回すとロックが掛かるようになっていたので、あえて購入しなくてよかったのかもしれません。
【タイヤロック】

別動画で「車中泊の9つの危険」の一つとして、傾斜等による発進を挙げています。どんな車であれ、傾斜地に停車する際、サイドブレーキの引きが甘いと車が勝手に進む危険性があります。また、積雪地でサイドブレーキをひくのを避けたいときには、車が移動しないようにタイヤをロックする必要があります。傾斜地や前後に高低差があるような場所では念のためタイヤロックを設置するようにしています。
【レベラー】


車を動かないようにするタイヤロックと並んで、傾斜地で車中泊するときには、できるだけ車を水平に保って、寝心地や車内調理の安全など快適性を良くする必要があります。そのために、少々収納場所には苦労しますが、あらかじめ傾斜があることがわかってる場合には、市販のレベラーを使うこともあります。
【折り畳みトイレ】


非常用と、トイレが周囲にない野外で車中泊するときのために、折り畳みトイレを置いています。あきらかに使用頻度は低いのですが、重くないし場所も取らないので安心のために置いています。いざというときに使えないと困るので、ベスパ(妻)がいないソロのときに、訓練のために使うようにしています。
終わりに
車中泊グッズシリーズ3部作、いかがだったでしょうか?
これらの動画を見れば、初心者の方から、経験者の方まで、少しは車中泊ライフの参考になったことと期待しております。
車中泊は、道の駅のような公衆の場所で車内で過ごすだけでなく、RVパークやキャンプ場のように、野外でも活動できる場所で過ごすこともあります。車中泊は、アウトドアライフの活動の幅を広げる比較的安価で自由度の高い手段です。
次回以降では、車中泊キャンプにおけるグッズのご紹介もしたいと思います。登山やキャンプの経験を最大限に活かせる内容になると思いますので、乞うご期待くださいませ。
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