【関連記事】
●車中泊キャンプのすすめ
前の記事「車中泊キャンプのすすめ」では、車中泊とキャンプの良いとこどり、日中は野外で楽しみ、車内で寝るというお手軽にキャンプを楽しめる方法をご紹介しました。今回の記事では、車中泊キャンプの最大の武器となる「カーサードシェルターテント」についてご紹介します。
ちなみに、カーサイドタープとかカーサイドシェルターとかカーサイドリビングとかは聞かれたことがあると思いますが、カーサイドシェルターテントは聞いたことがないと思います。これは、私が名付けたもので、簡単に言うと、既製品のカーサイドシェルターをDIYで改良して、薪ストーブを設置できるようにしたり、開放部前面を網戸付きのシートで覆ってテント化できるようにしたりしたものです。この記事を見れば、カーサイドシェルターテントを活用すれば、車中泊キャンプを最大限に楽しめる方法がわかります。最後までご覧ください。
カーサイドタープなどのご紹介

オガワのカーサイドシリーズには、タープ、シェルター、リビング、ロッジ(知らなかった)の4つがあります。私が使っているのはシェルタータイプ。車のサイドに簡単に取り付けて、雨風や日差しから守り、視線も遮ることができる便利なシェルターです。テントほど大きく重くなく、同等程度の広さを確保できる優れもの。夫婦二人なら、シェルターで十分。もちろん、テント同様、中で寝ることもできます。
現在では、ポリエステル製、ポリコットン混紡製の2種類があります。設営も撤収もテントよりは簡単なので、車中泊を始めたい方、初心者の方、シニアの方、車中泊だけでなくキャンプも楽しみたい方などにはおすすめです。シェルターよりは小さいものがタープ、大きいサイズのものはカーサイドリビングと命名されています。私は、閉鎖性が高くてコンパクトなシェルタータイプを選びました。
ポリエステル製か、ポリコットン混紡製のどちらが良いか? 薪ストーブを使うなら、後者をおすすめします。ただし、雨に降られると、しっかり乾燥させないとカビが生えてしまうので、帰宅後すぐにメンテはしっかりやりましょう。
カーサイドシェルターテントの提案
私は、車のサイドに取り付ける基本スタイル以外に、ポールを立て自立させて好きな場所に設営したり、前面にシートを取り付けてシェルターテントにしたり、時と場合に応じて、色んなスタイルで楽しんでいます。


車中泊キャンプは、今後の新定番になるかもしれません。車中泊キャンプに、カーサイドシェルターテントを提案します。
カーサイド利用の場合(基本スタイル)
◯テントを別途建てるよりも狭い空間でいいので、小さ目のサイトでも利用しやすいのが利点です。車からの出入りの際にも雨風や視線の影響を受けません。

◯カーサイド利用する時の注意点として、車の下が空いたままなので、夏の蚊、冬の冷気が入り放題であることです。私は、お古の防水シートを加工して、吸盤や磁石で取り付けて空間を埋めてましたが、テントのように完全に締め切ることは難しいのが難点ですね。のちほどご紹介する前面シート加工によって、この課題は克服されています。

◯雪の降る中では、取り付け部分に雪が溜まりやすいので適宜雪かきが必要になります。

シェルターテントとしての利用、基本レイアウト
◯夏でも冬でも、テントとして利用できるよう、開口部の全面にDIYでシートを取り付けました。このシートをスクリーンとして利用して映画鑑賞も楽しめます。

◯シートには、メッシュを取り付けたので、シェルター本体のメッシュと合わせて通気性を確保できました。

◯また、シェルターに薪ストーブの煙突を通すための開口処理を施しました。薪ストーブの導入によって、料理も手軽にできるようになりました。冬は、暑すぎるくらいの暖房効果があります。

◯ポール2本で自立させると、カーサイドのみならず、サイトの形状に応じて、どこにでも建てられるようになりました。

◯シートを跳ね上げると、タープとなるので、目の前の絶景もくつろぎながら眺めることができます。日差しや多少の雨は防ぐことができます。

シェルターテントの設営
2本のポールとポールを支えるタイロープ、メッシュ付きの開口部シートが既製品に加えて必要になります。また、必要に応じて、薪ストーブを設置します。







シェルターテントのDIY
●まず、開口部の前面シートは、開口部形状にサイズが合う既製品の四角いシートをネット購入し、上部に丈夫そうなファスナーを縫い付け、再度はベルクロテープを切断し数か所で止めるようにします。シートが風でばたつかないよう、真ん中にペグを通せる補強された穴を開けます。理想的には、上部左右の3面は全てジャストサイズに加工したファスナーにしたほうが良いと思います。

●次に、前面シートにメッシュを加工します。やり方は、既製品のメッシュを参考にして加工します。私の場合、ミシン初心者だったので、糸のセッティングなどに苦労しながら、ほぼ半日夜遅くまでミシンと格闘しました。

オーニングのキャンプ事例
・RVパーク明石東
兵庫県の明石市にありました。残念ながら、RVパーク自体は、2024年3月末で営業終了となっています。明石の街まで徒歩圏の距離にあるので夜飲みもでき、開放感あふれる港でオーニングを出して野外料理できるのは最高の贅沢でした。区画が広くて、焚火台を使えば焚火料理も楽しむことができました。街中で焚火ができる貴重な存在でしたが、なくなって非常に残念です。再開発計画があるとか。お風呂は車で10分でした。

残念ながら、RVパーク明石東はなくなりましたが、最近では、RVパーク湯の華やRVパーク飯田さるくらのように、焚火台を使って焚火もできる場所が増えてきています。
・RVパーク生野高原カッセル
兵庫県の朝来市にあります。ホテルが経営するRVパーク。予約すれば、フランス料理が食べれるのが魅力です。雲海で有名な竹田城跡、日本三大銀山の一つ生野銀山、黒川ダム直下にある秘湯黒川温泉が近い距離にあります。RV専用サイトで、綺麗なトイレとコンパクトに区画されたサイトです。高原という名前ですが、標高は640mとあまり高くありません。ホテルのお風呂を利用できます。焚火はできませんが、区画内であれば、オーニング、テーブルと椅子を出して、高原ならではの綺麗な星空を見ながら食事することができます。

・RVパーク鳥羽
三重県の鳥羽市にあります。ホテルの温泉に入り放題が魅力です。サイトは専用サイトではなく駐車場の一角にありますが、区画内であればオーニングを出して食事を楽しむことができます。

・キャンプinn海山
三重県尾鷲市の少し北側の紀北町にあります。河口まで透明度が高い奇跡の川と呼ばれる銚子川に隣接しています。川遊びはもとより、便石山の象の背、天狗倉山などハイキングも楽しめます。川沿いのサイトは開放感抜群で、折り畳み式の焚火台を使った野外料理を楽しみました。車載調理器具とコンパクトなキャンプ道具だけでアウトドア気分を満喫できる事例です。

シェルターテントのキャンプ事例
・奈良 つり橋の里キャンプ場
長さ297m、高さ54mの生活用としては日本一長い吊り橋「谷瀬の吊り橋」の直下にあります。予約不要でよほどのことがないと満員になることはありません。値段も安いほうだと思います。広大な河川敷の開放感と樹木が点在し緑陰を楽しめるのが魅力です。全てフリーサイトで電源なし。お風呂はありませんが、温泉は車で3,40分と遠いので、場内のシャワーを使うのが賢明。薪ストーブ料理を楽しみました。

・奈良 サンビレッジ曽爾奥香落キャンプ場
高原という名前ですが、標高は503mとあまり高くはありません。県道を挟んで、西側にキャンプ場、東側にススキで有名な曽爾高原があります。サイトが広いのが特徴です。コテージ村もあります。薪ストーブ料理を楽しみました。

・奈良 下北山村スポーツ公園キャンプ場
値段が高く、ワンコNGだったのでなかなかいけませんでしたが、冬季半額を利用しました。池原ダム直下にあります。林間のオートキャンプ場。場内の温泉を利用できます。薪ストーブ料理を楽しんだ。

・和歌山 田辺川湯キャンプ場
予約不要の貴重なキャンプ場で、値段も安いのが嬉しいです。冬季には徒歩圏にある千人風呂を楽しめます。川べりは4駆しか進入できないのが難点です。施設は質素です。薪ストーブ料理を楽しみました。

・和歌山 渡瀬温泉キャンプ場
年末に利用しました。場内の温泉は当日時間内なら入り放題が魅力です。東屋付き電源付きを利用し、石油ストーブで暖を取り、大画面スクリーンで映画を見ました。初めて、オーニングとカーサイドシェルターテント試作品で拡張リビングを作ってみました。

・滋賀 六ツ矢崎浜キャンプ場
琵琶湖西岸の格安なキャンプ場です。ワンコ専用ゾーンは入口の管理棟付近にありますが、その他一般サイトは樹木に囲まれた奥まった位置にあります。全てフリーサイトで、どのサイトも琵琶湖の開放感を楽しめますが、その中でも水辺サイトは最高のロケーションで絶景を楽しめます。薪ストーブ料理を楽しみました。

・長野 しらびそ高原キャンプ場
眼前には南アルプスが広がる抜群なロケーションでした。標高は1916mと避暑地として最高地点ではないでしょうか。長袖がないと寒いくらいでした。駐車スペースや接続道路はサイトよりも低い位置にあり、狭いので大型のハイエースには取り回しが難しかったですね。夏の利用でしたが、薪ストーブ料理を存分に楽しみました。朝食は、シャルターテントの開口部のシートを跳ね上げてタープにして開放感を味わいながらいただきました。天空の里まで、、、

動画
7月25日16:00 に公開予定。youtubestudioで、動く顔に合わせたぼかしを入れるのに大苦戦中。
コメント