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2024-2025年越し車中泊旅での出来事。窓ガラスの結露、断熱処理されていない個所のファブリックの結露、旅行バックの結露など、痛い目にあった。いつもなら、少し窓を開けて、必要に応じて換気扇を回して事なきを得たのだが、寒さがキツいとベスパ(妻)に言われるとそうもいかない。この際、徹底的に結露対策を研究したものをご報告する。
車中泊で結露が起こる原因
●空気中に含まれる水分量には許容値があります。この許容値を超えると結露が発生します。この許容量は気温によって変わり、気温が高いと許容値は大きくなり、気温が低くなると許容値が小さくなります。このため、夏場であれば気温が高いため水分をたくさん含むことができるので、ほとんど結露しませんが、冬場になると気温が低くなり空気中に水分をあまり含むことができないので結露しやすくなります。
●また、車内は空間が狭いので、含むことができる水分量も少なくなり、車内では人の呼吸に含まれる水分だけでも結露が起こりやすい環境となります。口元付近のシュラフが濡れているのはこのせいです。
●また、車内と外気温の気温差により、窓ガラスや断熱処理が弱いボディ部分に結露が発生しやすくなります。
●特に、車内で過ごす時間が長い車中泊の場合は、車内で人がする呼吸や汗が原因となり、少しずつ車内の湿度が上がってしまうこと、また、窓ガラスが汚れていると水滴が付きやすくなるので注意が必要です。外気が氷点下になって凍結してしまうと問題が大きくなるのでできるだけ小まめに対応することが重要です。
●さらに、車内でお鍋をしたり、お風呂で使ったタオルなどを車内で干しておくのも一因となります。
結露が起こりやすい箇所
●結露は、表面に見えているガラスの内側の水滴だけではなく、ファブリック(シートや布地)の奥に浸み込んでいる水分や、車の断熱処理ができていない場所のカバーシートなど、しっかり乾燥させないとカビが発生してしまうので、かなり厄介な代物ですね。
●今回の年末年始/北陸車中泊旅では、窓ガラスはもちろんのこと、車内最後部に置いていたベスパ(妻)の旅行カバンがかなり結露していたり、電線がたくさん入っているため断熱材が入れられていない箇所前面の壁のカバーシートが結露していました。旅行カバンは乾燥させれば済むことですが、車内壁の結露は内部から発生しているため、乾燥しにくく根本的な対策が必要となり、これもかなり厄介な代物です。
今回は、上記写真のサイドパネルを外して乾燥させた。たくさんのコードがあったので、断熱材が入れられていないために結露が発生したと思われる。
対策として、下記対策①に示した「繰り返し利用できる乾燥器」を身代わりにして結露対策をしてみる予定である。
結露の放置トラブル
①カビが発生する ⇒ 一度発生してしまうと処置が大変です 。
②フロントガラスが曇って視界が悪くなる、水分に含まれた汚れがガラスにこびり付く 。
③車内の家電製品が壊れる ⇒ 高価な代物も多いので、壊れるとかなりの痛手になります。
結露対策の基本
①除湿剤を結露しやすい場所に置いておく(私の場合は、車内最後部の荷室) 。使い捨てでなく、繰り返し利用できるタイプ。冬季は、常時車内に常備し、出発前に乾燥させる。
②面倒でなければ、窓ガラス全てに断熱パネルをきっちりサイズで密着させて貼る。窓ガラスの埃は、事前 に綺麗に除去(油膜取曇り止めスプレー)しておくと効果的。面倒なら、(費用はかかるが省エネ式の小型)電気式除湿器を置く。乾 燥しすぎると体に悪いので、適宜水分を摂る。
③車内で起きているときにはできるだけ暖房して車内を温める。
⇒ 鍋をするときには、寒くても必ず換気する。
⇒ 私の場合は、電源が取れる場所であれば、暖房と除湿を兼ねてWAVE2を稼働させる。 FFヒーターがある場合は最高。
④寝るときには寒くても換気、換気扇併用が効果的 ⇒ 窓を少し開けて、外気との温度差を縮小させ(冷えた乾燥外気を取り込む)、かつ、内部の水分を外 に排出する。換気扇で換気を促進させる。保温対策と同乗者の同意が必要。 キャンピングカーならベンチレーター利用か、小型の換気扇をポタ電で利用する。
⑤小まめな結露取り ⇒ 窓ガラスの水滴を結露取りワイパーで丁寧にふき取る。100均で良い。
小まめなアフターケア
①窓をクリーナーで綺麗に掃除する。
②窓やドアを全開して車内をしばらく乾燥させる。 ついでに、除菌スプレーをかけておきたい。
ファブリックなどが濡れていた場合には、自宅で使っている乾燥機をクリーニングモードで使う。
③車内の水分を吸ったものを乾燥させる(シュラフ、毛布、マット、旅行カバンなど)。
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