横転事故から8日目で契約。何でこんなに早いのか?なぜ3台目(現車)に中古ハイエースキャンピングカーを選んだのか? その経緯を詳しくご紹介。皆様の車中泊ライフの参考になれば嬉しい。
あきらめきれないくるま旅への思い

〇2022年11月の高速道路での横転事故(詳しい内容は別動画)。北海道、東北、関東、北陸、山陰、四国、九州の旅をはじめ、重点エリアである近畿と中部は道の駅を全踏破するほど隈なく周遊し、さあ次は、2ステージとして、成熟の旅に出かけようとしていた矢先の大事件だった。
〇大事故だったがゆえに、しばらくは大人しくしているのかと思いきや、二人ともくるま旅への想いが強く、早々に次のキャンピングカー購入へと突き進んでいった。事故翌日には「全損、車両保険満額振り込み」の連絡。
〇当初の目論見では、あと数年は乗り続けて、価値のある間に売却して老後資金の足しにしようと考えていたが、自業自得で、その目論見は鮮やかに崩れた。車両保険の金額と、乗っていたキャンピングカーと同様な車を仮に中古車で購入した場合の金額との差額は、100万円以上あると思われ、さらには、新たに車両保険の範囲内で中古車を購入した場合は乗りつぶすことになるので、トータルでは老後資金の足しはゼロになったことになる。「思い出はプライスレス」とはいうものの、本当にゼロになるのは辛い。
どんなくるまにしたいのか?

〇購入の制約条件は、車両保険金の範囲内。私の希望は、キャブコンをあきらめ、ハイエースベースのキャンピングカーにするか、新たにキャンピングカーは購入せずに日常乗っているジムニーの上にルーフトップテントを設置するかと考えていました。事故直後に恒例行事のfield style jamboreeでテントルーフの実車をみたり、トヨタの販売店で新車のハイエースの状況を確認したり、中古キャンピングカー販売店に出かけてみたりしました。ベスパ(妻)は、ハイエースベースのキャンピングカーには興味を示してくれましたが、テントルーフには反対されました。
〇ハイエースと同じカテゴリーには、日産のキャラバンがある、人気過ぎるハイエース。性能では引けを取らないとされるキャラバン。個人的には、顔の表情がキャラバンが好き。人が良いというものは好まない天邪鬼な性向なので、軍配はキャラバンのはずだが、中古車販売店に行くと、圧倒的にハイエースの独占状態。レアもののキャラバンがあれば即買うのだが、絶対数が少なくて、その確率は低くなる。
次の車の選択

〇中古キャンピングカーを購入 ⇒ 再販時査定ゼロを覚悟。多少のプチDIYは可。
〇新車ハイエースを購入し、DIYでキャンピング仕様に変更 ⇒ 納期半年。DIYは査定減。
〇中古ハイエースを購入し、DIYでキャンピング仕様に変更 ⇒ やる気と根気が課題。8ナンバー化。
〇キャンピングカーレンタル ⇒ 近くに取扱店がない。
選択肢①:中古キャンピングカーの選び方は難しい。
〇最大予算をあらかじめ決めておく。私の場合は、車両保険金の範囲内。そのうち、車両予算は、後付けエアコンやタイヤ交換等の大物の購入分を差し引いた額を目標額としたが、条件どおりにいく実車はなかった。車両購入後に必要な装備等は、どうしても必要と判断できる段階で検討のうえ導入することとした。
〇まずはエンジン性能を見極める。参考として、実際にエンジンを駆動させて調子を見ることはもちろんのこと、低年式・過走行のバランスも参考にして判断する。ど素人の私には、にわか勉強では大苦戦した。試乗させてもらえず、エンジン音の確認だけとなった。後日のハプニングに続く。
〇レイアウト、必要装備の希望を事前にイメージして、まずはネットでおおまかな傾向(価格と年式・走行距離、装備等)をつかんでおいたうえで、なにわともあれ、販売店に行って実車を見定めた。販売員の方との会話の中で、イメージを固めていった。
〇やはり中古車は高く、新車と遜色ない価格のものばかりだったが、予算内・目標内に抑え込もうとすると、低年式のものしかない。13年超になると、重量税が年9,600円アップする。さらに、再販時の査定はゼロになるので、乗りつぶすことになる。
〇中古キャンピングカーの最大手販売店F、関西の主なキャンピングカービルダーや販売店のホームページをざくっとネットサーフィン。事故7日目の土日から実車を見に行く。良さそうな車があれば、土日に決めてしまいたい気持ち。
選択肢②:中古ハイエースバン(4ナンバー)は人気があるので結構高い
〇中古なら、5年乗って13年になるには8年落ち(2014年以降)。できれば5年落ち(2017年以降)+5年乗る=10年で査定ゼロなのでその手前で売却が希望だったが。中古の平均走行距離は、1万キロ/年。走行距離8万キロまで。ハイエースかキャラバンを想定。どちらも人気で中古も高い。
〇見積もりでは、新車ハイエースバンは車体のみで値引き後で300万弱。8年で220万がひいき目の目安。
〇4ナンバーは1年車検。結構めんどくさい。8ナンバー化は、結構根気が必要。時間はあるが、DIYする元気が出てこない。さあ、どうする!?
お気に入りだったコンパクトキャブコンをバンコンに変更した理由

<キャブコン>
ベスパはできれば同じ車がほしいのが本音だった(ベスパ好み)。
〇中古販売価格が異常に高い。
〇コンパクトかつ多機能な居住空間の一方、空間が狭くて伸び伸びできない。
〇室内荷重バランスが悪いとフレーム内部仮装部に段差が生じる。フレーム剛性が弱い。
〇前輪荷重に比べて後輪荷重がかなり重くなり、前後輪バランスが悪い。
〇エンジンが非力。
<バンコン>
コンパクトキャブコン購入の前はバンコンタイプを探していた(私好み)。
〇ハイエースベースなので車自体が丈夫で走りもいい。
〇ワイドロングボディは、居住空間が広いので、お気に入りレイアウト(レクヴィプラス仕様)は、シンプルかつ広いリビング空間が確保できるうえ、後部に荷室も確保できる。後付けエアコンも設置しやすい。 実は、キャブコンを購入する前は、本気で探していたが、価格面で届かなかった経緯がある。
〇ワイドロングボディは、中古市場も標準ボディミドルルーフ(市場が小さい)やワイド標準ルーフ(駐車場に入る、床堀しないと3ナンバー、日常使いができる)に比べて、市場が圧倒的に大きい。
〇ワイドロングボディは3トン未満だが、予想に反して、コンパクトキャブコンよりも少々重い。
・標準 全長4695×全幅1695×全高1980(ハイルーフ2240) 4ナンバー
・ワイドミドル 全長4840×全幅1880×全高2105 1ナンバー
・スーパーロング 全長5380×全幅1880×全高2285 1ナンバー
中古キャンピングカーの探し方、契約

〇カーセンサー、グーネットでキャンピングカーを絞り込み検索。キャンピングカービルダーの中古車を検索。事故でお世話になったビルダーに立ち寄る前に、近くの取り扱いが多そうな販売店Fの岐阜店に、絞り込んだ実車を見に行く。中古キャンピングカーの販売方法の概要をつかむ。
〇翌日、在庫が最大級の販売店Fの神戸店に実車を見に行く。前日と同じレイアウトながら、荷室も備わっているワンオーナーのワイドハイルーフのハイエースに目を付け、エンジンの調子、下回りの錆びをチェック。素人にはわからない。(後日、不具合を発見。)早々に契約。FFヒーター、4WDがなかったのは残念。事故から8日後の早業。思い切れたのは、ベスパの後押しがあったから。神戸店には、高速を使えば1時間少々と結構お近い。修理・メンテ、持ち込み装着ができる体制があり、全国ネットワークもある。
〇契約書にサイン。手付金を支払う。残りは保険金を受け取った後に振り込むことを確認。車両整備開始は残金支払い確認後か一定額納付後に実行される。納車までに必要な書類として、印鑑登録証明書、委任状(実印)、車庫証明書(有効期限1ケ月)を依頼される。価格も装備も想定よりかなり違っていた。低年式の少な目の走行なども。レイアウト等は、理想通り。装備類は、いずれ更新する予定だから。
〇見ただけでわかる装備の故障の修理、前オーナーが付けたシールの剥し、錆びたホイールの清掃等を頼んだ。
○エアコン設置と関連装備を合わせた見積もりを何度かお願いしたが、目標額とはほど遠かった。さあ、どうする?
引き渡し整備

〇車両や装備の点検・修理は、契約後に行われ、不具合があれば必要部品等は交換修理されるので一定の期間がかかる。年末年始はその分期間が延びる。メインとサブのバッテリーは新品に交換される。
〇購入時点で装備を付けたい欲望にかられるが、慎重に車自体の状況や使い勝手を見極めたうえで、必要なものを慎重に検討していくことが重要。
〇古い年式の車の電装関係が不明だったので、自分なりに想定した関係図を作成して販売店Fにメール送信し、担当者に確認チェックしてもらった。
納車後に取り組むことの事前準備

〇車両の確認: 販売店Fからもらった車検証の写し、ネット情報で、基本諸元を確認。200系1型。
〇タイヤ交換; いきなり雪のシーズン。雪道対策のスタッドレス装着は急務。一方で、実車のタイヤ年式は2017年で交換期限の5年。走行距離は小さいものの、夏タイヤも同時に交換必要。ジムニーのタイヤ交換も重なるので、当面夏タイヤだけを交換予定。来シーズンにスタッドレスに交換。事前に、適合タイヤの確認(荷重条件のチェック)をした。
〇当面困るものではないが、早急に導入検討が必要なもの。
・エアコン; 人気の商品なので、需要の少ない今のうちに取り組まないと取り付けに時間がかかる。円安の影響で価格も高騰する懸念大。おおむね取り付けしたい機種や業者を選定済。サブバッテリーのリチュームイオン化、電流計残量モニター、ソーラパネル等も業者と相談しながら併せて検討。
・フロントグリルの塗装; 前オーナーが黒からシルバーに塗装変更していたらしく、禿げ始めていた。マッドブラックに塗装予定。YouTubeで方法を確認済。時間があるときにやる予定。ついでに、ホイールキャップ、トヨタマークもマッドブラック化予定。色褪せたドアノブやサイドミラーも同時施工予定。
・ドライブレコーダー; 車両が大きいので、納車後に実走して操作性を要確認。その結果次第で、安全目にバックモニター兼用を検討予定。良い商品は選定済。
・暑さ寒さ対策; 小窓用網戸は年中必須アイテム。運転席助手席の網戸も時期を見て導入予定。どちらも良い商品は選定済。FFヒーターは付いていないが、高価なため当面導入予定はない。その代わり、カセットガスのストーブやこたつ毛布にもなる電気毛布の導入等を今後寒さとの戦いの中で検討。
・ヘッドライト; 黄ばんでいた。いずれ交換が必須だが、慌てず、黄ばみ取りを優先。今後検討。丸型よし。
・車検対応; アレンの時にはトヨタディーラーに車検を押し込んだ。今回も同じディーラーに依頼予定。まずは、タイヤ交換から関係を作っていく。
・ワンコモニター; エアコン導入予定だが、高齢のため、スマホで監視できる体制(WiFi監視カメラかWiFi温度計など)を整えたい。どんな方法があるか検討開始しよう。
・古いナビ ; グーグルマップナビの性能が良いので、当然機能的にはナビ交換が当面なくても困らない。
【納車しました】ハイエースRecveeプラス 16年落ちの中古車です

2023/1/29 販売店F。昨日納車予定が、残雪凍結のため、翌日の日曜日に変更して、晴天の中、安心して納車しました。初めて、電車で行きました。駅から急坂が続いているので、ある程度の残雪を想像していましたが、跡形もありませんでした。

ゆっくり2時間弱、安全運転で帰宅し、早速、近くのタイヤ館に、夏タイヤの相談・見積もりに行きました。4月から6%値上がりするので、暫く様子を見てから交換しようと思います。夜は、納車記念で、DVDを見ながら、諏訪の地酒「真澄の樽酒」で安全を祈念して乾杯しました。明日から、楽しみなプチDIYの旅が始まります。ちなみに、写真下に映り込んでいるのは、暖房器具「風暖」です。カセットガス方式。昨年末、近くのホームセンターでたまたまバーゲンをしていて、ネットよりもかなり安かったので即買したもの。車にはFFヒーターが付いていないので。一酸化炭素警報器をセットして、小窓2ケ所を少し開けて点火。寒い寒いと言っていたベスパも、暫くすると暑い暑いと言い出しました。
こうして、中古ハイエースキャンピングカーがわが家の一員となった。ワイドロングハイルーフは、やっぱり、でかいな~!



補足;注意事項
忘れてはならない点。納車後しばらくして、肝心のエンジンの様子がおかしい。結果的には、販売店がトヨタ工場に持って行ってエンジン診断後プラグ交換で復調、現在に至る。中古購入には要注意。一時は、返品交換も考えて交渉していた。
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