くるま旅(車中泊)の始め方 / 冬の応用編

くるま旅

前回は、冬に車中泊を始めるにあたって、是非とも覚えておいていただきたい基本事項として、「保温」「車のメンテ」などをご紹介しました。

今回は、さらに暖房機器を導入して寒さに打ち勝ちたいという方のために、加熱暖房機器の選定や機器のご紹介をします。

機器の導入には、もちろん車の大きさや装備、使う人の属性などによって違ってきます。ここでは、共通する基本的な事柄についてご紹介するので、個々においてカスタマイズが必要になってきます。そこも楽しんでやってほしいですね。

私の暖房

何と言っても、コタツでしょう! キャンプ毛布とカバーだけでも結構足元が温かい。テーブルは、寸足らずのキャンプテーブルを利用。テーブル裏には電気ヒーター、下には電気ミニマット。どちらも低消費なので、手持ちのポタ電で十分。

冬山登山をするし、あまり物を増やしたくなかったので、シュラフや毛布に潜り込むのが通例で、基本暖房機器はあっても使わないようにしていました。ただし、夫婦で車中泊するので、わが家の暖房はベスパ(妻)で決まっています。シュラフも毛布も、クッションカバーに収納して、日頃はクッションとして利用しています。

前車、キャブコンAlenでは、ガソリン式のFFヒーターを装着していました。一酸化炭素中毒の心配がほとんどなく、スイッチを入れるとすぐに温まるので極寒のときには、かなり重宝していました。キャンピングカーには、FFヒーターやろという乗りで買ったのかも? ステータス?

現在の中古ハイエースキャンピングカーでは、購入時にFFヒーターが装着されていなかったので、改めて25万円ほどかけて後付する気力も財力もありませんでした(元々私には必要性は薄かった)。ポータブルクーラーとして導入したWAVE2の暖房機能は強くないので、ベスパのために、手軽でコスパの良いものを導入しようと考え、風暖電気ミニカーペット(前車のものを再利用)と電気ヒーターを導入しました。電気ヒーターは道具好きの性で、不要でしたね。風暖があれば最強ですね。

加熱暖房を1から揃える場合なら、コスパの良い「湯たんぽ」にします。後は、ダウンを着込みます。たったこれだけで暖かくなるので、ソロならいろんな加熱暖房器具を揃えることなく、これ一択ですね。

一応いろいろ経験し、暖房機器の特性は理解したつもりです!?

暖房機器の選定とお勧め

【車内全体を温める方法】

キャンピングカーであれば、迷わず、FFヒーター(ベバスト)をお勧めします。特に、購入時に専門業者に取り付けされるのが安心だと思います。お安く仕上げたい方には、YouTubeでもDIYの装着事例がたくさん投稿されているので、自己責任で取り付けされるのも良いと思います。ある程度広さのある1BOXやミニバン、everyなどの商用車などへの導入される方もたくさんおられます。積雪時以外は一酸化炭素中毒の心配がなく、燃料消費効率も高い、維持費はあまりかからない、すぐに温まるなど、初期投資さえクリアーすれば、これ一択の世界ですね。

個人的なお勧めは、「風暖」です。私は、近くのホームセンターで年末売り出しでお安く購入できました。とにかく、すぐに温まる。冬でも放置すると、車内30℃(機械読み)超えもあります。注意する点は、一酸化炭素中毒防止とCB缶のパワーガス利用の2つです。少し小窓を開け、警報器を取り付けるのは必須です。風暖は温まり過ぎるので、小型のマイ暖を購入される方もいらっしゃいますね。

【体を温める方法】

車内全体を温めるには、ある程度の追加投資が必要ですが、体を直接温める方法は、寝具と共用というメリットがあります。上述した「私の暖房」は、まさに「保温」です。私の場合は、前車で利用していたニトリのあったか毛布と、登山用で使っているダウンシュラフで、事足りています。

ただし、新たに、高価なダウンシュラフを購入するにはコストがかかり過ぎる場合は、コスパの良い化繊の封筒型シュラフ(ニトリのあったか毛布でも)と電気毛布を組み合わせる方も結構いらっしゃいますね。この場合は、容量の小さいポータブル電源が必要ですが、スマホ等の充電にも使うので汎用性は高いと思います。

結露対策

冬は内外温度差が大きいので、締め切った車内では朝方大量の結露が発生して大変ですね。私の場合は、寝る時に、少し窓を開けておくので、それほど大量には発生していません。

ガラス凍結対策

零下のエリアで車中泊すると、フロントガラスが凍結して困った方が多いと思います。これまで、デフロスター(車の曇取り)や解氷スプレーを散布していますが、こんな方法のほうが良いかもしれません。熱湯かけるのはNGですよ。

・水で薄めたアルコールスプレーを吹きかける。アルコールと水は2:1。
・フロントガラスをシートで被う。積雪対策にも有効ですね。
・厚手のナイロン袋にぬるま湯を入れて、車内側から当てる

スマホやポタ電の充電

忘れやすいのが、寒い時のスマホやポタ電への充電。寒いと充電されませんし、あまり寒すぎるとスマホ自体がフリーズして起動しません。ポタ電を充電しようとしても、いつものようなワット数まで上がらず、充電能力が落ちます。スマホやポタ電自体を暖かくしておく必要があります。毛布やタオルでスマホをくるむ、車の暖房で車内を温めておいてからポタ電を充電するなど工夫が必要です。

その他(車内調理等)

暖房ではありませんが、冬に車内で夕食や朝食の調理をすると、かなり温かくなる経験をされた方もいらっしゃると思います。

私は、これまで主にSotoのST-310を使ってきました。これで鍋すると体全体が心から温まります。最近は、サブバッテリーが強化されたので、卓上IHで鍋をする機会が増えてきましたが、相変わらず、冬のガスストーブは離れられませんね。

最後に、寒冷順化。夏の暑熱順化と同様、寒さに強い身体づくりを日頃から心掛けておくと、風邪引きや感染症にも強くなります!?

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