■警察、消防、保険会社とのやりとり(連絡、事情聴取等)とレッカー移動の顛末等

〇20221119土曜日の未明。長野県上伊那郡箕輪町、紅葉のもみじ湖に向けての道中。3車線の高速道路(伊勢湾岸道)の中央車線を走行中、小刻みな車体の振動が始まったため、ブレーキを踏まずにアクセルを離して減速するも振動は徐々に大きくなり、突然大きく左右に振れて、ゆっくりと横転し、約20mほど横滑り。
〇まずは二人の身の安全とワンコの安全を確認し合い、警察に通報。同時刻に被害を見かけた人から火花がでていたとの通報があったらしく、警察からすぐに身の安全確保のための車外避難の指示を受けました。携帯と貴重品だけ持ち、後続車両の合間を縫って路側帯に避難し、保険会社(事故受付)に通報し、レッカーを依頼しました。
○連絡後、高速道路の路側帯で待機。消防、NEXCO、救急、警察の順に到着。数分で来るものと思っていましたが、到着にかなり時間を要した印象があります。見知らぬ土地ゆえ、現在位置の正確な通知ができなかったせいでしょうか。レッカー到着は1時間30分後。保険会社が確保に時間を要した模様。その間に、NEXCOの方に、ETCカード、車検証を取り出してもらいました。NEXCOから、レッカー到着時間と業者名を聞かれました。
〇3車線の高速道路の中央車線での横転事故にも関わらず、かすり傷だけで大事には至らなかったのが不幸中の幸いでした。未明の時刻であったため交通量が少なかったのと、ゆっくりと横転し、どこにも衝突しなかったのが幸いしたようです。他車への二次被害、高速道路の構造物への被害もなかったのが救いでした。レッカーの方が横転した車を立ち上げるのに苦戦されていたため、車線規制の時間が長くなったのは誠に申し訳なく思っています。
〇救急から体の不具合の確認、警察から事故時の状況確認を受けましたが、「かすり傷」かつ「自損事故」だけだったので、簡単な問診だけで済みました。警察から事故対応メモをもらいました。
〇早朝で公共交通機関がなく、タクシーを使うと高額となるので、24時間対応のレンタカーを探しましたが、ペット同乗を告げると快く受け入れてくれるところはなく、断られました。時間は早すぎるが、購入した販売店ビルダーが現場からそう遠くないことから、 一気に形を付けるべく、レッカー業者に強く依頼しました。当初レッカー基地で留置して後日移動するか、待機してビルダーまで一気に移動するかをレッカー業者が本社や保険会社と連絡を取っていたが、ビルダーの開店(9時)前で連絡も取れない状況にも関わらずレッカー移動をその日のうちに済ませたかったので、レッカー業者に開店に合わせてビルダーまで移動してもらうよう粘り強く頼み込みました。事故発生後約6時間で、レッカー車に乗って、高速道路から脱出。緊張や興奮していたのか、寒い中路上に長時間居たにも関わらず、一度もトイレに行こうと思わなかったのが不思議でした。ETCカードでチェックアウト。レッカー基地でレッカー車を変えて、運転者とお話ししながら、開店少し前にビルダー近くのコンビニまでたどり着きました。
〇今回は、修理できることを祈って、購入した販売店ビルダーにレッカー移動したのですが、早朝だったため、無連絡で開店前にも関わらず、店長は、快く受け入れてくれたので大安堵。店長は一見して、修理不能で廃車と即断。 ビルダーで代車をお借りし、キャンピングカーから荷物を全て持ち帰り、その日のうちに代車を返却しました。
■タイヤバースト

〇ビルダーで撮った実録の画像です。衝撃が走ります。タイヤのバーストです。
〇後輪助手席側。わがキャンピングカーは、購入当初から、数値上も見た目もかなり後輪側が重く、気になっていました。
〇ネット上では、高速道路での車のバースト事故が多いと聞きます。ビルダー等からは、その報告記事をあまり見なし、聞いたこともありません。原因は色々ですが、常に満積載のトラックが走っていると思えばわかりやすいと思います。特に、キャブコンタイプなどの背の高いキャンピングカーは、風に弱く、坂道は登りも下りもスピードコントロールが難しく、カーブにも弱いのが特徴ですね。カーブや坂道では、ゆっくり走るように注意されているのもうなずけます。
■保険会社
〇事故翌日に保険会社が現車を確認し、その翌日に「全損、車両保険満額振り込み」の連絡を受けました。保険会社に確認の上、今後必要となりそうなもので自分で対応できそうな装備を持ち帰ることにしました。ビルダーでの長期保管を避けるためと、次期車両購入のために、何度か、事故車回収と保険金支払いのスケジュールを確認しました。
○事故10日後に、保険会社の鑑定レポートが整ったことから、保険金支払いに必要な書類を送信しました。 11日後に回収業者が決定し、13日後に保険金が振込まれました。15日後に廃車手続きのための書類が届き、25日後に取り付けてあった図柄ナンバープレート2枚が着払いで届き、29日後に完了通知書が届いて全ての手続きが終了しました。自賠責等の還付金もありました。
〇ちなみに、保険会社付帯のロードサービスは、車の「故障か事故」。横転した車両のレッカー吊りは保険付帯のみです。未明のレンタカーを周辺で探しましたが、ペット同伴では確保が難しかったので、付帯条件に、深夜の帰る足の確保も想定が必要ですね。今回は、レッカー同乗で乗り切りました。
〇JAFは、スタック時の走行不能や自然災害による事故や故障に対応しますが、横転事故では対応不可でした。中古キャンピングカーで想定される不具合には必須だと感じました。
タイヤバーストによる横転事故の教訓
【発生要因と対策】
一般的には、次のような点に要注意。
今回の事故は、2、3、7、8番の不足が原因と猛省しております。二人と1匹の命があっただけで良かったと感じています。走行中の些細な違和感を察知したら、すぐに点検すること、日常時には空気圧だけでなくタイヤ周りの形状点検も怠らないことを痛感しています。
1. 対荷重が不足しがちなノーマルタイヤ ⇒ タイヤのサイズアップ
2. 製造から三年以上経過 ⇒ 3年でタイヤ交換を予定
3. 過積載や道具の積みっぱなし ⇒ 荷物は最低限、都度積み込む。道具類の軽量化とコンパクト化。
4. 空気圧の管理不足 ⇒ エアモニ3を装着。エアを抜けにくくするため窒素を充填。
5. 動かさないことによるフラットスポット化 ⇒ 週に一度以上は3キロ以上走る
6. タイヤが高温になりやすい夏場
7. 高速道路を運転中(スピードオーバー) ⇒ 安全運転でタイヤへの負担を減らす、タイヤの異常を早期発見(出発前点検、走行休憩時の点検、走行時の小さな異常(異臭、振動等)を見逃さない
8. タイヤに傷がついていた ⇒ 空気圧やタイヤの摩耗やひび割れ等の定期的な日常点検
9. ハブボルト折れは、ハブ径が合わないアルミホイールで発生 ⇒ ハブボルト折れ対策でハイエースの純正スチールホイールに変更
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