【車中泊 夏の暑さ対策】鉄板対策とWAVE2のリアル

くるま旅

日中は外に出るのが危険、夜には気温が下がらず熱風地獄。高地避暑が王道の夏の車中泊。工夫して何とか乗り切って車中泊を楽しみたいと思う。8月10連休の車中泊旅のため、ルートや泊地の選定を始め、危機管理としての暑さ対策を試行錯誤中。今回はその一環。

7月21日(日)近畿地方が梅雨明けするとともに、蝉も一斉に鳴き始め、29日(月)には栃木県佐野で41℃を記録するなど猛暑続きとなりました。28日(日)に和歌山の低山「龍門山」に登山に行き、午後からは紀の川の河川敷でデイキャンプをしましたが、昼間は余りの暑さに震え上がりました。その夜の車内の温度変化を確認すると、最高48℃、最低30℃と、ポータブルクーラーの使用限界を遥かに超えており、とても車中泊などできる状態ではありませんでした。

夏の車中泊と言えば、危険な暑さの時には「車中泊しない」か、高地の避暑かの選択しかありません。特に、ワンコなどのペットが一緒の時には、車載エアコンの設置が不可欠で、どんな対策をしようがそれ以外の方法はありません。じゃやー、どこにも行けないのかというと、程度の問題であり、一定の条件下でそれなりの対策をしたうえで実行することは可能だと思います。

今回の記事では、車中泊の夏の暑さ対策と題して、鉄板の対策(網戸と扇風機、ベンチレーター)と、購入後1年2ケ月の間に工夫と使いこなしに苦労してきたポータブルクーラーWAVE2のリアルについてご紹介します。

夏対策の基礎知識

夏の対策は、これでバッチリ。
くるま旅(車中泊)の始め方/夏バージョン
くるま旅の始め方/夏の応用編
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昼間の対策

できるだけ車内温度を上昇させないことが基本です。冷房を利かしながら移動するのが一番理想的です。停車してる場合には、アスファルトの上に駐車せず、できるだけ土や草地に駐車するとか、日陰に駐車するよう配慮するとともに、サンシェードやカーテンで太陽光遮断することが必要です。

酷暑・熱帯夜の温度変化

28日(日)の外気温の変化を見ると、16時30℃、21時25℃と低下し、再び25℃を超えるのは午前8時となっています。車内と車外の温度差をだいたい5℃と仮定すると、16時から21時までの間は、外気がまだ高いので強制冷却することとし、21時以降は徐々に外気を取り込んで就寝するのが良いように思います。キャンプの場合は、21時頃まで屋外で焚火などしながらゆっくりと過ごすのが良いかもしれません。こうすれば、最大で5時間バッテリーが持てば効率的となります。

日曜日の昼間に、走行時の車内冷房や停車時に網戸にして通気を確保するなどすると、1~2℃低下しました。
最高で48℃、最低でも30℃なので、とても車中泊できる温度ではありません。快適に過ごせる温度が25~28℃と言われているので、WAVE2で期待通りの10℃低下効果が見込めるとすれば、少なくとも38℃となる21時頃までは稼働しておいたほうが良さそうです。目安としては、就寝するまでは、WAVE2を稼働し続け、その後は外気温を取り込むようにするのが最も効率的なようです。後は、その時々の状況に応じて操作すれば良いと思います。

覚えておきたいこと
車内温度=外気温+5℃(おおよそ)
WAVE2の冷風=車内温度ーMax10℃
●単純には、外気温30℃と仮定すると、車内温度35℃、WAVE2吐出し冷風25℃(車内が10℃下がるわけではない)。車内の大きさによって違いが有るが、約2時間の稼働で外気温とほぼ同じになり、外気温があまり低下しない熱帯夜では若干WAVE2の威力が勝って涼しく感じるようになる外気温が低下していけば外気を積極的に取り入れたほうが涼しくて経済的。

鉄板の対策

上写真/後部網戸 下写真/サイド網戸

上写真/ベンチレーター 下写真/DCファン

上写真/WAVE2吸排気ダクトパネル 下写真/車内首振り扇風機

外気を取り込む方法としては、車の窓は網戸とし、扇風機やベンチレーターなどで風の流れを確保することが重要です。

【強制排気】
○車内の暑い空気を一気に排出したい時。
○ベンチレーターOUT、DCファンOUT
【強制吸気】
○冷たい外気を取り込む時。
○ベンチレーターIN、DCファンIN
【通風確保】
○空気を入れ替えたい時。
○ベンチレーターOUT、DCファンIN

WAVE2の冷風吐出口の改良

WAVE2冷風吐出口の改良

構造上の特性から、向かって左方向に偏って吹き出されるので注意が必要。当初からの課題。販売後しばらくして吸排気ダクトが別売り2本セットで販売開始されたが、6000円と高価で手が出ない。シンデレラフィットのエアコン用のダクトも市販(ネット)されているが、少しでもコンパクトかつ安価で済ませたい。そこで今回塩ビ管エルボーをほんの少しだけ加工(3つの爪の箇所を少し切り込む)して導入した。

今回は一番小さい部材を選んだが、冷風を直接体に当てるほうが涼しさを感じるので、90度エルボーに変えたいと思っている。

WAVE2の実証実験

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首振り扇風機
温湿度計
エルボー(一例)WAVE2冷風排出口の改良
※3箇所の切り欠き加工が必要です

動画

車中泊 夏の暑さ対策

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