くるま旅(車中泊)の始め方 / 夏の応用編

くるま旅

前回では、夏の車中泊には特別な対策が必要であること、基本的な暑さ対策について、ご紹介しました。

今回は、具体的な冷房機器等をご紹介します。車の種類や懐事情等によって最適な機器は違ってきますので、一つの参考にしていただければと思います。

冷房機器等の選定

【RV車、1BOX(商用車含む)、キャンピングカーなど車内が広い車】は機器の設置自由度が高いが、【軽自動車、普通車など車内が狭い車】は、機種の選定に注意が必要です。

前回の「暑さ対策の基本」を実践しても限界がある場合には、
【A】基本、家庭用エアコンか12Vエアコンがベスト。
【B】設置が難しい場合は、効果は限定的であるが、電源を確保したうえでポータブルクーラーを利用。
【C】それも難しい場合は、扇風機で通風を強化するなど工夫する。

お勧めの冷房機器等

【A】エアコン

真夏の車中泊の切り札。

家庭用エアコンは詳しくないので割愛します。12v車載専用エアコンでは、①スタイリッシュなcoolstar、②コンパクトでコスパの良いonecool21、③DIYで取り付ける安価なNEKPOKKA。値段は①>②、冷房の効きは①<②、コンパクトさは①<②、と聞いたことがありますが、実際に比べていないので確かなことは言えません。見た目は個人差がありますが、私は①。総合的には、見た目を取るか、コスパを取るかの選択でしょうか? ③のDIYは、自信のある方、チャレンジングな方、効果もコストも両立したい方、参考となるサイトやYouTubeもたくさんありますので、ご検討ください。私も最後まで悩みましたが、設置も設置後のメンテも自信がなくて諦めました。

私は、②で業者委託に失敗、③のDIYを断念、その後、ポータブルクーラーを購入したので、①の業者委託を諦めました。今再チャレンジできるなら、①の業者委託(リチウムイオンサブバッテリーを設置していただいた)にします。

エアコンの設置は、DIYを除き、専門業者に委託することになりますが、安心して任せられる業者の選定には注意が必要です。

忘れては行けないのは、長時間にわたって持続運転するために、自主電源の確保が必要なこと。外部電源を繋いだときには安心ですが、サブバッテリーで駆動しようと思えば、できれば400a程度の大型のリチウムイオンバッテリーが必要となること。広い場所もコストもかかります。本体とバッテリーと工賃を合わせると、70万円〜100万円もかかります。後付になると、設置してくれる専門業者の確保も必要です。コスト抵抗が大きいのがエアコン設置の一番の課題ですね。

【B】ポータブルクーラー

私はこれまで、コロナどこでもクーラー、ダイキンcarrime2を試し、工夫を重ねたものの、予想通り、効果は限定的でした。ただし、前者は、今でも室内乾燥機として毎日大活躍中です。その後、車載エアコンの導入を断念した頃に、暖房機能も付いた「WAVE2が発売されたので購入し、現在に至る。現在販売されている全てのポータブルクーラーを使用したわけではなく、あくまで、他の人の口コミやネット情報から推定するに、WAVE2はポータブルクーラーの中では、コスパとデザインの点で、トップランナーの一員であることは間違いないだろう。

効果は限定的なため、使用にあたってはいろんな工夫や配慮が必要です。前回の記事で解説しています。

ポータブルクーラーの最大のメリットは、コストがお安くて、持ち運びできること。デメリットは、言わずもがな、効果が限定的なこと。効果がなければ意味ないじゃん! その通りです。お金を掛けれなければ、知恵と工夫で乗り切っていくしかありません。覚悟が必要です。腕の見せ所といったほうが良さげですかね?

これもエアコン同様、予想以上に電気を食います。エアコンほどではありませんが、サブバッテリーも200a程度のものは必要ですね。私の場合は、Ecoflow-riverproと増設バッテリーを持っていたので、追加で少し大型のポタ電は購入せず、本体専用のバッテリーを購入し、主には外部電源に繋げて使用しています。新規でポータブルクーラーを導入される方には、最初から少し大型のポタ電をお勧めします。

総合的なお値段は、ものによりますが、私の場合は、エアコン設置の場合の5分の1ぐらいだったでしょうか!?ポタ電を購入していたら、3分の1ぐらいでしょうか?

【C】扇風機

これまで何機種もの扇風機を使ってきました。やはり使用頻度の高い消耗品であり、故障しては修理したり買い替えることを繰り返してきました。フル規格のハイエースの大きさでは、風量の強いものでないと役に立ちません。今は、前車キャブコンAlenで使っていた扇風機が持続時間が長く、風量もそこそこあるので、重宝しています。

購入したものは取り扱っていなかったので、同じような製品を載せておきました。

メンテと使いこなし

【主な注意点】

◯エアコンは、内部貯留水の漏水を防止するため、車体の水平を保つこと。
◯ポータブルクーラーは、それに加えて、吸排気ダクトパネルの設置、排水処理などの手間がかかります。

【手間と安心感】

設置してしまえば、圧倒的にエアコンに軍配が上がります。セッティングに手間と時間がかかるポータブルクーラーに比べて、エアコンはスイッチ一つですぐに涼しくなるので、機動性も実用性も高いのは自明の理ですね。

さあ、あなたは、どれを選択されますか?

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