開幕して2ケ月、気候の良い5月は様子見していたので、梅雨の最中の訪問となったが、梅雨晴間、高気圧の張出しが強く、6月にしては真夏日となった平日の水曜日、ベスパ(妻)が待ちに待った関西万博の訪問となった。
2親等以内の制限でいただいたチケット。ちまたでは当初、やれ手続きが面倒だ、やれ予約が取れない、やれ税金の無駄遣いだなど、マスコミからは不平不満しか聞こえてこず、開幕後に、ようやく万博の見所などの情報が出始めたら、加速度的に入場者も増えていき、今や黒字で大屋根リングをレガシー保存するという行政サイドの情報が流れてきた。
私の場合、自国内では人生最後の国際イベントとなるので、内容は分からないまでも一度はどんなものか見てみたいという思いで、心待ちにしていた。
さて、行ってみた率直な感想とともに、関西万博のレポートをお届けしたい。
電子チケット、予約

開幕までの期間が長いと、手続きが面倒で年寄りには酷だという意見など、数多くでているが門外漢の私からクールに見ると、スマホ時代のシニアには、それほど参加抵抗にはなっていないのかな、という印象。入場チケットは、QRコードを印刷していかれることをお勧めする。スマホのスクリーンショットでも良いが、場内でスマホが大活躍して電気消費も激しいし、混雑もしているので、手持ち印刷で手軽に出せるようにしておいたほうが無難である。
現地に8時着で西ゲートに並んでいると、周りはかなりのウエイトで、シニア層の方々が目立っていて、ちょっとびっくりした。ファミリーでも、シニアをフォローする家族の姿も結構見受けられた。シニアに優しいバスアクセスのゲートだからかもしれない。皆様、上手く入場されている印象があった。

私の場合、事前予約と当日予約合わせて全滅。通期パスを持つベスパ(妻)の知人の話、私の知人数人から聞いた情報でも、あまり予約成果は芳しくない一方、予約無しでも入場できるように日々改善されていて、少し並べば人気のパビリオンも入れるよとか、それ以外のパビリオンでも結構楽しめるよとか、心の余裕を持つことが出来ていた。
唯一残念だったのは、5月中の入場なら通期パスがお得に購入できる特典を使えなかったこと。一方で、夏パス、夜間入場時間の前倒しの追加変更があったので、少し機嫌が治った。

入場予約とバス予約
2つの予約が揃わないと、出発できない。自宅最寄りの駅から会場までシャトルバスが運行しているので、これを使わない手はない。バス予約は難航。予約開始可能時間後すぐに満席になる。これが最大の難関。

当日は、全く渋滞なく、反対に、早く着きすぎるぞと心配したぐらい。7時10分発、会場8時着。夢洲や舞洲に車通勤している人の快適さを想像して羨んだ。
事前準備
情報は戦いを制するとは、誰か言ってた? いつもなら、私がほとんど情報を知って大まかなプランを立てるのだが、今回に限っては、ベスパ(妻)にお任せ。公式アプリなどをスマホにアップロードしたことと、梅田のルクアにベスパ用のスタンプ帳の購入、入場予約とバス予約(発車オーライネット)をしたぐらい。

ベスパから自分の地図ぐらい用意しなさいと注意されたほど。地図は、超有名な「つじさんの地図」をベスパがコンビニで印刷してくれた。
当日着る酷暑対応のシャツ(ワークマンで大人気らしい)、凍らせた熱中症対策飲料、昼食用のサンドイッチ、おやつなど、全て用意してもらった。ありがたや! 会場内の給水スポットにも行列ができると聞いていたので、当日朝に山用のボトルに氷水を入れておいた。
忘れてはならないのは、携帯用の椅子。朝イチの入場待ち、人気パビリオンの入場待ちには、あるとないでは大違い。
これらをナップサックに全て詰め込むと、結構な重量になるが、登山に慣れた私には、まだ軽いと思わせる。当日は、それに加えて、ベスパの飲食セットを手持ちした。
ワンポイント(入場時の手荷物検査対応)
最初の関門、入場渋滞の原因と言われる手荷物検査。現地に置かれた看板の曖昧表記、係員のまちまちアナウンス、それらに多少踊らせられる純情な入場者たち。私の懸念等は書けないが、実態をみる限り、開栓済みのペットボトルの中身チェック(飲まされる)と、金属の飲料持ち込み禁止だけは徹底していた。検査映像を見て変に納得していたのは私だけ?
開場までの時間は、人が滞留しているので入場渋滞は当然あったが、上手にコントロールされていた印象がある。8時35分頃から、ゆっくりとゲート前に誘導された。
手荷物検査前には、開栓したペットボトル以外は、全てカバンやザックの中に、ひとまとめに詰め込んでくださいね。
パビリオン戦略?
ベスパによれば、最初は、アメリカ館かフランス館を見たいと言う。速攻行ってみると、すでに長蛇の列。早くから並んだ方々の行いなのか、東ゲートの唯一の利点が活かされている表れなのか? 周辺のパビリオンを片っ端から見ていった。ドイツ館にも何度か行ったが、並ぶことさえ許されなかった。
ベスパが強く熱望していたポーランド館のショパンコンサート。予約も取れず、自由入場に賭けたが、係員にヒアリングした内容から、並ぶのも諦めた。



1時間待ちで、中国館やクエート館など、3館並んで入場したが、どこも少し工夫されていて、好印象だった。

ベスパは、コモン館のスタンプは全て揃ったと成果をアピールしていた。

水上ショーはレジオネラ菌騒動で開催されていなかったが、その代わりに、ドローンショーが繰り上げ開催されていた。

8時前の時間帯になると、大屋根リングの上は大混雑。海面に張り出した箇所から少し内側に入ったところにあるベンチから見るのがお勧め。我々は、フランス館の入場列に並びながら、冒頭のドローンショーを見た。残念ながら、一番のお目当てだったアメリカ館は入場締め切りだった。

ドローンショー直後のピークだけは避けたかったので、会場をうろつき、どこの国か分からない缶ビールをいただいて休憩してから、東ゲートの地下鉄乗り場に向かった。


当然、大渋滞だが、川の流れに見立てた流心を止まることなく歩き続けた。大渋滞の割にスムーズだった。位置取りが重要だ。
食事


お昼は持参、夜は食べる暇がなかった。飲食ブースで、生ビールと抹茶ソフト、フランス館で、クロワッサンやサンドイッチなどを購入。特に、パンが何でこんなに高いんだ。でも美味しかったので許す。
決済は、現金が使えないので、手軽な電子決済が一番おすすめ。私は、楽天Edy。クレジットでもいいが、混雑の中で、あまり財布やカード入れを出し入れしたくない。
率直な感想
有名どころのパビリオンに沢山訪問できていないので、関西万博のレポートにはならず、単なる私の訪問メモとなるのであしからず。

●百聞は一見にしかず。50年に一回の万博は生きている間は最後である。
●大屋根リングは圧巻。炎天下で一周するのは苦痛であるが歩かないわけには行かない。多くの年寄りたちが頑張っていた。
●パビリオンは、映像中心。コモン館はパネル中心。どちらもあまり記憶には残っていない。言葉で解説(アプリ)されたり、ちょっとした体験や設えがあったものは比較的良く覚えている。
●いくら事前に文字情報を提供されても心に響かない。どうか、閉幕後に、全てのパビリオンの動画、イベントの全貌を配信してもらいたい。

中国館の前で、愛想を振り撒いていたロボ君。やはり身近でないせいか、なぜだか怖い。係員の跡を追うようにインプットされているのか、良く訓練されたワンコのようだった。人間の衣を被ったアンドロイドは、もっと凄いんだろうな!?
次の予約
帰宅後に、ベスパが次の予約を取るという。何というバイタリティ。輝いて見える。おそらく梅雨明けの炎天下の日になるだろう。ベスパのお目当てが見られることを祈ろう。
日程が決まった。往復のバス予約も取れたようだ。
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