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定年退職後、多くのシニアの方々が夢と希望を持って、車中泊旅に出かけられています。一方で、体力が落ちているので、狭い車内で腰が痛くなったり、体の不調を訴える方々も増えていると聞きます。その原因は、正しい姿勢が取れていないことが多いのですが、これに気づいている人はあまりいませんし、その解決方法が見つけられずに悩んでいる方も多いように思います。
そこで、今回は、エコノミークラス症候群にならず、車中泊を快適に過ごすための方法について、ご紹介したいと思います。この記事を見れば、正しい姿勢をとるということは、「骨盤を立てる」「骨盤に乗る」というごく簡単なことを意識することで身に付くこと、2つの姿勢矯正をサポートするグッズでかなり症状が改善されることを実例を交えてご紹介するので、最後までご覧ください。
シニアの嘆き

シニアになると、加齢とともに、肩や腰の痛みを頻繁に感じるようになった、長時間椅子に座り作業していると疲れやすくなったといった症状を訴える人が増えているように思います。

シニアでも、スマホやパソコンを長時間見続けたり、筋力の衰えとともに姿勢が猫背になったりして、本来ならS字状になるはずの首が前傾になるストレートネックになって、首や肩、腰の痛みが生じるようになります。

私の場合も例外ではなく、60歳を過ぎた頃から、疲れやすさや筋力の衰えを強く実感するようになりました。特に、車中泊で、フラットな床の上に座って生活する時間が多くなると、腰への負担が大きくなり、腰の疲れを感じています。長時間無理な姿勢で車内に居続けると、最悪の場合、エコノミークラス症候群という重篤な病気に繋がるリスクがあります。
ちなみに、エコノミークラス症候群とは、飛行機による旅行者に発症したことでその名称がつけられましたが、2004年の新潟県中越地震で、車中泊の避難者に発生し、この疾患が災害時にも起こることが注目されました。
正しい姿勢

疲れの原因は、単純で、正しい姿勢が取れていない、長時間同じ姿勢を取り続けるために起こっています。筋力の衰えもあって、少しでも楽な姿勢を取ろうとして、猫背になって、首や肩が痛くなったりします。対策としては、正しい姿勢をとるということなのですが、単純なようでこれがなかなか難しいと感じている方々が多いように思います。じゃー具体的にどう正しい姿勢をとるのか、これを理解することが一番の近道です。

正しい姿勢をとるということは、実は簡単で「骨盤を立てる」「骨盤に乗る」ということです。この感覚が身に付けば、姿勢の改善、肩こりや腰痛の改善、疲れにくくなるという効果が期待できます。
骨盤を立てる

骨盤を立てるとは、なんとなく頭では理解できるのですが、感覚的にどういう状態を指すのか? このコツをつかめば。ほとんど問題は解決したようなものです。姿勢も改善し、肩こりや腰痛も改善し、長時間作業も疲れにくくなることが期待できます。骨盤を立てるという感覚を順を追って実演してみたいと思います。

まず、椅子に深く腰掛けます。 次に、足を床にしっかりとつけます。最後に、丹田と言って、へその下あたりに意識を集中して、少し力を入れます。すると少し腰が前に押されるような感覚になります。

できましたか? わかりにくい方がもいらっしゃるかもしれないので、簡単な方法をお教えします。背中に手を回して手を重ね合わせて、その手を腰と椅子の間に押し込みます。すると、腰が少し前に押されるようになります。この感覚が骨盤を立てるという感覚です。その状態のまま、ゆっくりと手を引き、姿勢はそのままの状態を保ちます。

その後、頭をまっすぐに保ち、顎を引いて、視線は遠くを見れば、正しい姿勢の完成です。正しい姿勢が取れていれば、その姿勢のままでいても体への負担は以前よりはかなり軽くなっていると思います。何度かチャレンジしてみてください。
骨盤に乗る


次に、骨盤に乗るという感覚を身に付ける簡単な方法をご紹介します。 わかりやすくするために、堅い木の椅子や板の上で行ってみてください。姿勢をまっすぐにして座り、お尻の下を前後に揺らしてみると、骨が当たっているのに気づかれると思います。これが骨盤です。その上に乗るという感覚は、一度お尻を軽く持ち上げてから、再度座ってみると骨盤の上に乗ることができます。 骨盤を立てる、骨盤に乗るという感覚を何回か試行錯誤してみると、コツがつかめるようになります。日常生活でこの感覚を無意識に行えるようになったらしめたものです。
姿勢矯正グッズ

骨盤を立てる感覚、骨盤に乗る感覚をつかめたら、引き続き、正しい姿勢を維持し続けるため、姿勢矯正グッズを活用することがお勧めです。私の場合は、昔から、背伸ばし、腰伸ばしのグッズを愛用していました。

最近、悩みぬいた末に、姿勢矯正サポートチェアを購入しました。ざっくり言うと、体の形状に合わせた座椅子です。車中泊旅で、フラットな床の上で長時間座っていると腰への負担が大きいので、姿勢を補助してくれる椅子は必要不可欠です。運転席でも、ダイニングチェアの上でも使えるので、シニアの車中泊旅には必需品かもしれません。悩んでおられる方にはお勧めです。一度お試しください。座るだけで姿勢が良くなるわけではありませんが、正しい姿勢を維持するための補助器具と考えるのがよそそうです。




値段がお高いものから安いものまで、素材や弾力や通気性などタイプの違うものが販売されています。実物を試してから自分に合ったものを見つけて購入されることが重要です。私が気になっている商品をいくつか掲載しておきます。全ての実物を体感することはできないのが難点です。サポートチェアも正しい利用をしないと効果がありません。ポイントは、骨盤を立てる感覚、骨盤に乗る感覚を持つことです。

車中泊での利用の様子をご覧ください。パソコン作業の時には、DIYで作った折り畳みテーブルを利用します。サポートチェアのおかげで、足を伸ばした状態で作業ができます。

テレビを見るときにも、中央テーブルを利用してコーヒー足を床にしっかりとつけます。を飲みながらくつろぐことができます。疲れてきたら、寝転んで見ています。

背伸ばし器具は、腰の湾曲に併せて背中と腰を載せていきます。何度か試行錯誤して背中や腰に効く位置を探ってみてください。日常生活では、一日おきに、自重トレーニングとジョギングを行っています。上半身と下半身の筋トレの最後に、背伸ばし器を使って全身をリラックスさせます。
注意点

最後に、注意点をご紹介します。 正しい姿勢を常に意識すること、継続して生活習慣にすることが最も重要です。 ただし、いくら正しい姿勢をとっても、長時間同じ姿勢を撮り続けることはやはり血流を悪くします。適宜休憩を取るとか、少し動き回って全身をリラックスさせる配慮も必要ですね。

今回の記事は、お役に立ちましたでしょうか? シニアの健康維持のためには、今回の記事でご紹介した「姿勢矯正」以外にも、筋活や有酸素運動も併せて実践すると効果的です。筋力低下の防止、血圧の安定、内臓脂肪の減少など、シニア共通の課題に果敢にチェレンジしてみませんか? 筋活については、別記事でご紹介していますので、そちらもご覧ください。また、有酸素運動については、なかなか定着していませんが、マラソン大会に出場することを目指して、現在なんとか近所のジョギングを続けています。こちらも今後ご紹介できればと思っています。
動画
6月13日金曜日16:00公開予定
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