【梅雨の車中泊】上手な過ごし方

くるま旅
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6月上旬〜7月中旬の梅雨は、車中泊旅にとって、最悪の条件である。気温も湿度も高く、不快この上ない。この時期を如何に上手く過ごすか、その結果が満足度を大きく左右する。

いっそ、梅雨の時期は、紫陽花を見るだけの日帰り旅にしてしまうのか、梅雨の晴れ間を上手く利用するのか、梅雨の雨を積極的に楽しむのか、人それぞれ、時と場合によって、いろんなプランを選択すればいい。

いずれにせよ、梅雨のジメジメ感は常に付きまとうので、如何に克服していくのか。今回の記事では、私のこれまでの実例を通じて、梅雨の時期の過ごし方や工夫について、ご紹介したい。この記事をみれば、皆さんなりの車中泊スタイルの参考になると思いますので、最後までご覧ください。

梅雨の車中泊の記録

5年以上前の記録はほとんど残っていない。都合7年分、15事例をご覧ください。

202211以降は、キャブコンから現車ハイエースに変わっています。202305から、WAVE2が導入されています。

●202506中旬 高野山
★202407上旬 犬山城下町
●202306中旬 RVパーク明石東
●202206中旬 上高地と平湯温泉
●202206中旬 三重松阪ベルファーム
●202107下旬 三重宮リバー度会パーク
●202107中旬 奈良野迫川村キャン
★202107上旬 室戸ジオパーク
●202106中旬 女人高野と九度山
●202106上旬 奈良はやま野営場
●202007中旬 南紀熊野ジオパーク
●202006中旬 大台ケ原の日の出
●202006中旬 霧の大台ケ原
●201907中旬 美濃・奥飛騨
●201906下旬 奥三河・南信州
●201406下旬 御前崎

この中で、特に、暑さと湿気に大苦戦したものを星印で示している。 以下では、代表的な梅雨の車中泊の実情と工夫について、当時の記録から抜粋してご紹介したい。

暑さに大苦戦

雨後であっても日中昇温が大きいとき、南風が吹き込むとき、川沿いであっても風が吹かないときなど、悪条件のときには、車中泊は絶対に避けるべきである。そんな状況でも車中泊旅をしたい方には、クーラー設置をお勧めする。網戸や扇風機、ポータブルクーラーでは太刀打ち出来ません。

●犬山城下町
・(初日)雨後のせいか、蒸し暑さを感じず、小型扇風機と網戸で快適睡眠
・(2日目)日中昇温のためうだるような暑さに加え、温泉入浴できていなかったので、網戸と扇風機で苦戦。扇風機の充電が切れると暑さで目覚める。ポタ電につないで再び眠りにつく。
●室戸ジオパーク
南からの暖湿気が充満していて夜間の気温が下がらず、蒸し暑くて少し寝苦しかった。網戸、小型扇風機(首振りしない)だけでは力不足だし、外気温が下がらないと対処が難しい。周りの車は、アイドリング冷房してるのが多かったですね。人間よりもワンコの方が大変だったと思います。できるだけ真夜中でも散歩に連れ出しました。
・平地部(外気温が高い場所)での車中泊、クーラーない車ではもう無理ですね。これからは高地ベースのクルマ旅になりそうです。サーキュレーターの併用も考えてみよう。
●宮リバー度会パーク
・車中泊場所は、道中で見つけた水遊びに最適な瀬が広い川沿いのトイレありの公園。夜間吹き抜ける風を期待して。
結構暑くて、新規投入した中型首振り(胴振り)扇風機、2台の小型扇風機、ワンコ用の冷風扇と冷感アルミジェルマットでは、結構きつかった
・「やっぱり、盛夏は標高の高い高原だわ!」と言いながら。

梅雨を楽しむ

紫陽花を楽しむとか、梅雨ならではの楽しみ方以外に、気象予報士としての興味から、天気変化を確かめるために出かけることもある。雨に映える森の緑、蛍の乱舞、紫陽花の輝きなど梅雨ならではの素晴らしさも実感しつつ、ヒンヤリできるだけ洞窟探検など、雨の日でも楽しい場所を訪れることも良いアイデア。

●三重松阪ベルファーム
低気圧の通過と寒気の流入による気温低下を見越して、暑くなった初夏に近場を巡る旅。
・車中泊は、道の駅津かわげ。予想どおり、気温は下がり、朝方は寒いほどだった。
●霧の大台ケ原
・梅雨前線が北上し、西風で大崩はなさそうだが、山のことだから少しは天気が悪いだろうことを期待して、2時間以内で行ける県南の大台ヶ原に行ってみた。
上空寒気、ナウキャスト、850ー500温度差を事前にチェックして危険ではないことを確認。少しは雨に降られることを想定して上下雨具着用して、8時頃出発。
●女人高野と九度山
 ・ベスパの機転提案で、蛍の出現を待つ間に地の物でじゃばら梅パスタを作り、日曜日の晴れ間には夏の新兵器「ミスト式の冷風扇」をワンコに試したが良さそうだった。窓を全開し通気を確保し湿度を20%を下げた(80から60%)効果もあるだろう。
●奥三河・南信州
・日中は何とか雨も降らずに済みましたが、宿となった道の駅信州平谷でお風呂の最中からとうとう雨が降りだしました。
・梅雨真っ只中予報の中、突入するわけですから、施設系が中心。翌日は、市場にも立ち寄りながら、瑞浪市の「地球回廊」へ。地味な内容だが、ポイントはきちんと押さえておりました。中の気温は14℃。入り口で、フリース膝掛けをお借りできましたが、羽織るものは必需品です。
・課題は、暑さ対策。ワンコを車中に残すときは必須。次回はもう誤魔化しは効きません。

梅雨の晴れ間を狙う

天気予報を良く見て、数日続く梅雨の晴れ間を有効に活用しよう。但し、いきなり真夏日になることもあるので、注意が必要だ。

●RVパーク明石東
・土曜日、明石の夜の街に繰り出す18時から寝る24時頃までの5、6時間、30℃を超える車内で、WAVE2を使った。その排水量がこれ。あわや溢れ出す寸前。一晩では1Lは必要であろう! ちなみに、WAVE2は順調に冷えてくれた。蒸発モード(ドレインフリー機能)で運転するなんて怖くてできない。良い子は、大き目のペットボトルに排水ドレインを常時接続して、外部循環排水モードで冷房運転しましょう。
・夜間は外気も下がったので、小窓2箇所と天井のルーフベントの防虫ネットを開放して寝たが、少し肌寒く感じつつ熟睡した。
●美濃・奥飛騨(避暑地エントリー可)
・梅雨の合間。狙った岐阜の旅。
・1泊目 道の駅 美濃にわか茶屋、2泊目 道の駅 飛騨金山ぬく森の里温泉。

キャンプを楽しむ

少しでも木陰や水辺のある野外で過ごして、能動的に快適に過ごすことが一番暑い夏に負けない方法。夜は、テント泊がお勧めだが、車中泊キャンプする場合は、網戸にしてできるだけドアや窓を開放し、外気をできるだけ取り入れる工夫が不可欠。日中は、オーニングやカーサイドタープなどで、日陰を作って過ごしましょう。

●奈良野迫川村キャンプ
・日曜日の朝は曇天、9時半ぐらいから雷さんがゴロゴロ。早めに撤収し、車内で遮熱カーテンで仕切った中で、キャリーミー2を強めの風力で作動させ、効果なしがわかっていても少しでもという淡い期待を込めて実験開始。小型扇風機を2台配置し空気循環。
・1時間40分弱の実験。外は雨。実験開始前後で温度湿度ともにほぼ変わらない。外気が上がり続けてるわけでもないが、車内に大人2人が籠もっても上がらないだけでも良しとしよう。ベスパは居心地が良いとのたまうが感覚は個人的なもの。結局、チェックアウト直前までで、気温1℃湿度10%下がってましたが有意な効果ではありません。
●奈良はやま野営場
・ベスパは初ハンモック泊。私は、カーサイドシェルターを自立させて手作りのシートを被せた仮設テントでコット泊。
●日高川河川敷キャンプ場(南紀熊野)
・夏なのでクーラーのないわが家のキャンカー「Alen」は暑すぎて道の駅では夜を過ごせない。そこで、草地で水辺沿いの環境の整った河川敷や湖畔のキャンプ場で夜を過ごすというもの。
・昨夏からデビューしてる冷風扇が今シーズン初登場。電源付きでないと試せない。曇天だったので確かなことは言えないが、網戸にしてパワフル運転モードで何とかワンコに冷風を送れたと思われる。非力は否めない

避暑地に行く

避暑地は、夏だけでなく、梅雨の時期も王道であることは間違いなさそうです。

●上高地と平湯温泉
・念願の平湯温泉キャンプ場にもワンコ同伴で泊まりました。私はハンモック、ベスパは車内。深夜には雨が降り続いていましたが、木々に覆われていたためか、被害は小さかったように思います。
●大台ケ原の日の出
・寒さに2時間耐え、5時前に東大台周遊へと歩みを進めた。日出ケ岳の気温は8~9℃。ずっと、ガスをまとった大台ヶ原らしい風景を堪能した。2時間30分。
●高野山
・標高800mの山上都市。盛夏の日中の最高気温の平年値は28℃、最低気温は19℃。平均気温は23℃で、比較的涼しい。関西の避暑地として有名。
・高野山には、日帰り入浴できる施設がない。連泊車中泊をしようと思うと、シャワー付きのキャンピングカー以外では、最大のネックである。

コンパクト除湿器のご紹介

昨冬から結露対策として導入した。牛乳瓶1本分を吸湿してくれる。都度、乾燥させて、繰り返し使っている。

動画

コメント

  1. kuzo より:

    気象予報士さんなんですね。すごいです。天気予報を確認のためお出かけになるということに驚きです。石原良純さんもそうなのでしょうか(笑)。

  2. @luckykazu @luckykazu より:

    コメントありがとうございます。

    私が知っている気象予報士さんには、元々気象に興味のある方々なので、その人なりにこだわりがあるように思います。ゲリラ豪雨の雲を少し離れた晴れ間から眺めたり、寒冷前線の通過が変化が大きくて好きです。

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