くるま旅(車中泊)の始め方 / 冬バージョン

くるま旅

立春 を1ケ月を過ぎ、寒さは残るものの、草花も咲き始め、確実に春が近づいています。

前回までの記事では、
基本編 (始め方)、 夏バージョン(基礎編)、 夏バージョン(応用編応用編②)とご紹介してきましたが、今回は、冬の総括として、冬バージョン(基礎編)をご紹介します。

メニュー としては、寒さ対策の基本として「熱の遮断」 、「保温」、「凍結への対応」、「車のメンテ」を中心にご紹介します。雪があること を前提にしています。

寒さ対策の基本

人間 に対する寒さ対策の基本は、防寒の程度ですが、車にとっては、零下の世界か、そうでないかによって大きく異なります。どこに行くかによっても変わります。また、内外気温差が大きいので、窓を少し開けておくなど、通気(空気循環)によって結露防止の対策も必要ですね。

車の対策としては、夏以上に注意が必要です。

・停止中はエンジンを切る。一酸化炭素中毒を避ける。排ガス、騒音で周囲への迷惑がかかる。
・FFヒーター装着車は、排気口の積雪など閉塞逆流による一酸化炭素中毒に注意する。
スタッドレスタイヤに履き直す。タイヤチェーンを携帯する。これらは必須条件。
・零下の世界に行くなら、ウォッシャー液を不凍液に詰め替える。ワイパーを冬用に交換する。
・ディーゼル車は、凍結防止のため冬用の軽油を入れる。
アクセス道路の道路状況(スタッドレス規制、タイヤチェーン規制、凍結通行止めなど)や広域迂回の状況を必ず確認する。併せて、監視カメラで路面状況や交通状況をチェックする、ネットで情報を入手する、XなどSNSで口コミを参考にするなど、多角的な情報収集が不可欠です。臨機応変の対応や安心につながります。
この時点で、かなり苦労しますね。
・いざという時のため、折り畳み式のスコップと防水ゴム手袋と長靴を常備する。スタック防止用のブレードがあればさらに安心。用心深い方は、路面温度計を付けておられることもあります。
・冷気侵入防止のため、窓ガラスに断熱シートを取り付ける、昇降口に蓋をするなど工夫する。
・帰宅後、車に付着した凍結防止剤(塩カル等)を除去するため、特に下回りを洗車する。高圧洗浄器

人の 対策もこれまた夏以上の手厚い対策が必要です。

・足元に厚手のソックスやダウンの防寒ソックスを履く。
・底冷え防止のための、座面や床にマットを敷く。敷きマットは、寝具と並んで、最も大切な防寒対策です。
・冬場は荷物が多くなり車内空間が狭くなりがちなので、防寒着は、ダウンなど収納性の良いものがベター。実は、温かい下着を着るのが一番効果的。冬山登山の経験から。
・寝具は、家庭のお布団(多分ダウンの方が多いかと)、毛布などを持ち込んでも良いですが嵩張るので、車中泊を続けようという方は、専用のダウンシュラフをお勧めします。安全に自分の体温だけで使えるし、キャンプでも使えるので便利ですよ。⇒寝具は暖房機器で対応するのが一般的かもしれませんね。(次回、応用編でご紹介)

私の場合は、登山をするので、冬用のダウンシュラフ一つ(私用)、3シーズン用のダウンシュラフ(ベスパ(妻)が私のと自分のの2枚重ねで使っている)で快適に過ごしています。車内零下を何度も経験していますが、暑いぐらいの時もあります。欠点は、一度に購入すると結構値が張ることです。さらに、オフシーズンには、専用の洗剤でお風呂で洗濯して、洗濯機で脱水したうえで、コインランドリーで乾燥させる手間がかかります。

次回、応用編で暖房機器をご紹介

今回は、手間がかかる車のメンテと、「保温」を中心に、私の経験をもとに、暖房の基本をご紹介しました。次回応用編では、「加熱暖房」のための暖房機器をご紹介します。

余談ですが、応用編で出てきますが、車内調理すると、予想以上に車内が暖まります。

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